「フリーランス美容師はやばい」と言われる理由と成功のコツについて

2025年02月26日

2025年02月26日 更新

目次

独立を目指している美容師の人に向けて、「フリーランス美容師はやばい」と言われる理由を解説していきます。
フリーランス美容師になりたいと考えても、「デメリットは?」「どうやって集客すべき?」と、さまざまな疑問があるでしょう。また「フリーランス美容師という働き方はやばい」と耳にすると、躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか?

本記事では、フリーランス美容師が「やばい」と言われる理由やメリット・デメリット、集客方法を解説します。幅広くご紹介しますので、フリーランス美容師としての働き方や意識を理解する参考にしてください。

フリーランス美容師とは?

フリーランス美容師とは、企業に属さず、自分の店舗を持たずに働く美容師のことを指します。主に「業務委託」「面貸し」「シェアサロン」などで施術を行うのが一般的です。
働き方によっては、自分で集客から施術、経営まですべてを行わなければなりません。

開業した美容師との違い

独立して開業した美容師とフリーランス美容師の違いは、自分の店舗を持っているかどうかです。
一般的に「開業した」とされるのは、独立して自分の店舗を持っている美容師のこと。対して「フリーランスになった」とされるのは、自分の店舗を持たずに美容師として働く働き方のことを指します。

フリーランスの美容師の働き方

フリーランス美容師とは、自分の店舗を持たずに働く美容師のことです。では、どのように働くのでしょうか?
フリーランス美容師の働き方の基本である「業務委託」「面貸し」「シェアサロン」の3つの働き方について見ていきましょう。

働き方1:業務委託

業務委託とは契約を交わした美容室にて、美容室側から依頼された施術を行う働き方です。美容室に所属するわけではなく、派遣社員の働き方に近いかもしれません。
美容室に来店されるお客様に対して、依頼された施術を行うのが仕事です。対象のお客様はご自身のお客様ではなく、あくまでも契約先の美容室に訪れたお客様となります。
美容室内で施術を行わず、出張美容師として契約を結ぶ場合もあります。

業務委託のメリットは、薬剤や備品などが美容室負担になることです。
自分で用意しなくても美容師として働けるため初期費用負担が少なく、低リスクの働き方だと言えるでしょう。

しかしもしもトラブルが起きた場合、1人で対処しなければならないことも知っておいてください。
業務委託にはデメリットもありますが、自分で集客しなくてもよいというメリットもあります。

働き方2:面貸し

面貸しは、美容室で空いているスペースを使わせてもらい、ご自身のお客様に施術を行う働き方です。
美容室の1席を、空いているときだけレンタルするようなイメージです。

美容室の席は予約状況によって、空いてしまうこともあります。そこで美容室のオーナーがフリーランス美容師に椅子や設備を貸し出して、レンタルしてもらおうとするのが面貸しです。
フリーランス美容師が施術を行うのは、自分で集客したお客様です。
そしてスペースを使わせてもらった対価として、時間や歩合に応じて美容室側に料金を支払う仕組みです。

店舗を持たずに自身のお客様に施術をしたい場合に適した働き方です。
ただし、集客できなければ収入を得られないため注意が必要です。

働き方3:シェアサロン

シェアサロンとは、複数のフリーランス美容師が施術できるスペースをレンタル・共有する仕組みのことです。
美容室として機能するような設備を備えたスペースを、時間単位・月単位でレンタルし、自由に使える仕組みとなっています。「美容室をひとつレンタルする」ような仕組みです。

面貸しは美容室の1席のみのレンタルですが、シェアサロンは店舗全体を自由に利用できます。
外装・内装・設備は美容室として機能するように完成されていて、独立にあたって初期費用を支払う必要はありません。すぐにフリーランス美容師としてお客様を迎えられます。
ただし利用料金は必要であり、集客も備品や薬剤の仕入れも、ご自身でしなければなりません。

複数の美容師と同じような働き方をして、スペースをレンタルするのがシェアサロンでの働き方です。

フリーランス美容師のメリット

フリーランス美容師になると「やばい」と言われることもありますが、メリットも多くあります。
独立を考えている方に向けて、3つのメリットを解説します。

メリット1:働いた分だけ収入が上がる

まずは働いた分だけ収入が上がることです。
美容室に勤務している場合、固定給、もしくは固定給+歩合、完全歩合制のいずれかになるでしょう。
固定給であれば、どれだけ働いても同じ金額の給料しかもらえません。歩合制が導入されていたとしても、美容室の取り分が多いと感じられることもあるのではないでしょうか。

しかしフリーランスとなれば、働けば働くほど収入がアップしていきます。働く時間もご自身で自由に決められるので、やる気次第では休みなしで働くことも可能です。
働いた分だけ収入が上がり、自分の努力が反映されやすいことがフリーランスの魅力です。

メリット2:柔軟な働き方が可能になる

柔軟な働き方ができることもフリーランス美容師のメリットのひとつです。
休みたいときに休め、働きたいときに働けます。働く時間も決められることなく、ご自身の好きなようにスケジュールを組めます。柔軟に働けることは、フリーランスの最大の魅力です。

お客様の施術さえすれば、ほかの時間は自由に過ごせます。自宅に帰ってもよいですし、仮眠をとったりカフェに行ったりもできます。
自由に生活をしたいと思われている人にとって、柔軟な働き方ができることは何よりのメリットと言えるかもしれません。

メリット3:顧客と親密な関係を築くことができる

最後に、顧客と親密な関係を築きやすいこともメリットです。
美容室での施術には時間制限があるはずです。ほかのお客様の予約が入っていると、施術にあまり時間をかけられないこともあるでしょう。
しかしフリーランス美容師になれば、ご自身の好きなように施術時間を設定できるようになります。
そのためより丁寧な施術が可能となり、お客様満足度が高まるはずです。

さらに「美容室」に来店するお客様は、美容室のファンであることが多いものです。近場で安く施術を受けられるから来店する人もいることでしょう。
しかしフリーランス美容師に施術を依頼したい人は、「美容師」を目当てに訪れます。つまり美容師自身のファンであると言えます。美容師の人柄や話術、技術を好んで施術を依頼したいと思ってくれている人が多いはずです。

そのためフリーランスの美容師になると、顧客と親密な関係性を築きやすくなります。
お客様との関係が深まり、満足度が向上すれば、美容師としてのやりがいも高まるでしょう。

フリーランス美容師のデメリットは?やばいと言われる理由

フリーランス美容師として働くことには数々のメリットがあります。しかし反面、デメリットがあることも確かです。
なぜフリーランス美容師はやばいと言われるのか、デメリットの観点から見ていきましょう。

デメリット1:収益が安定しない

ひとつめのデメリットは、収益が安定しないことです。フリーランスとして働く場合、集客できなければ収入は得られません。全歩合制と同じシステムになります。

どれだけの収入が得られるかは、施術できるお客様の人数と客単価により決まるのがフリーランスという働き方です。
もし毎月決まった収益がほしいなら、美容室に雇用されている方が安心でしょう。

ただし反対に、お客様の人数が多く、客単価が高い場合には美容室勤務のときよりも高収入を目指せます。
どちらにしても収益が安定しないのが、フリーランス美容師はやばいと言われるいちばんの理由かもしれません。

デメリット2:事務作業が多い

事務作業が多いこともデメリットのひとつとなります。
収益や金銭、顧客情報、備品の管理や仕入れ、確定申告、年金、健康保険の手続きなど。美容室に雇用されているときにはする必要のなかった事務作業も、すべて自分で行わなくてはなりません。

「施術をする」という美容師本来の業務以外にやるべきことが多く出てきます。
そのため業務量が増えたと感じられることもあるでしょう。やり方がわからない場合は、自分で勉強する必要があります。

フリーランス美容師は、すべての業務を1人でこなさなければなりません。
事務作業が多くなり、負担に感じることもあるでしょう。

デメリット3:クレジットカードやローンの審査に通りにくい場合がある

フリーランスとして働くと、クレジットカードやローンの審査に通りにくくなる場合があります。
先に解説したとおり、フリーランスは収益が安定しない働き方です。そのため社会的信用度が低く、公的審査にとおりにくくなる傾向があります。

年間収入が高ければ、審査に通ることもあります。
しかし美容室に雇用されているときには通った審査も、フリーランスになると通らなくなる可能性はあります。

フリーランス美容師の集客方法

フリーランス美容師のデメリットとなる収益の不安定さや審査に通りにくい点は、集客によって改善できます。
そこでやばい状況に陥らないための、フリーランス美容師の集客方法についてご紹介します。

集客方法1:SNSを活用する

現在の集客にはSNSの活用が欠かせません。特にフリーランス美容師とSNS集客は相性がよいため、積極的に活用しましょう。

SNSで集客を行うメリットは、何と言ってもコストがかからないことです。アカウントさえ作成すれば、すぐにでも始められます。
また、拡散力に優れている点もメリットの一つです。
特にインスタグラムは画像メインのアカウントであるため、フリーランス美容師の集客方法として効果的です。施術前後の写真を投稿すれば、技術力をアピールできます。

SNSを利用している人は、2022年の日本で1億200万人にも上ったとの調査報告があります。

出典:総務省:第2部 情報通信分野の現状と課題

今後さらに増えると予測されるため、SNSを活用した集客はフリーランス美容師にとって重要です。

集客方法2:ブログやホームページを開設する

ブログやホームページを開設することも、効果的な集客方法の一つです。
最近ではインターネットを利用して美容室探しをする人も少なくありません。ホームページを開設しておけば、美容師に興味を持ったお客様に、すぐに多くの情報を伝えられます。

またブログは美容に役立つ情報や、美容師のひととなりを伝えるために役立つはずです。定期的に情報を発信すれば、ブログのファンになってくれる人も現れるでしょう。

美容室に所属しないフリーランス美容師は、できる限り多くの人の目に触れることが集客につながるはずです。ブログやホームページを開設し、潜在顧客に興味を持ってもらいましょう。

集客方法3:予約サイトやツールを活用する

予約サイトやツールを活用するのもよいでしょう。
インターネット集客を重視するなら、ぜひ活用したいのが予約サイトや予約ツールです。特に若い人をターゲットとする場合、新規顧客獲得・リピーター獲得ともにネット予約の導入が有効であると報告されています[1]。
「美容室にあると嬉しいサービス」についてのアンケート調査結果でも、40代以下の人では「ネット予約」が1位となりました[1]。

予約サイトやツールでは、お客様のニーズにあった美容師を紹介してくれる機能が搭載されていることもあります。ご自身で集客をしなくても、自動的に紹介してもらえる可能性があるのは、フリーランス美容師にとって魅力的です。
若い人をターゲットとしたインターネット集客をするなら、ぜひ予約サイトやツールを活用していきましょう。

集客方法4:口コミサイトに掲載する

続いては口コミサイトに掲載して、集客をはかる方法です。
フリーランス美容師は「やばい」と言われることもありますが、施術の質を高めれば評価を得られます。そこで口コミサイトにてよい評価を書き込んでもらえれば、閲覧者に関心を持ってもらえるはずです。

ただし、お客様に良い口コミを強要することはできません。つまりよくない評価がされる可能性もあり、リスクがあることも事実です。
口コミサイトへの掲載はインターネット集客に効果的ですが、よい評価をいただけるように技術と接客力を磨くことが欠かせません。

集客方法5:モデル依頼をする

フリーランス美容師におすすめの集客方法のひとつが、モデル依頼をすることです。
カットモデルを募集して、無料もしくは安価にて施術を行います。施術後の写真はSNSやホームページに掲載できるため、美容師としての技術力をアピールするために効果的です。

またモデルをしてくれた人が美容師を気に入れば、リピーターになってくれるかもしれません。
カットモデルとして施術を受けた方と、施術後の写真を見た閲覧者の両方にアプローチできる集客方法です。

集客方法6:顧客や友人に紹介してもらう

すでに顧客になっている人や、友人にお客様を紹介してもらう集客方法も考えられるでしょう。
友人や知り合いに紹介してもらえれば、「○○さんを担当している美容師なら大丈夫」と、信頼してもらえるはずです。

もし顧客に対して紹介を依頼するなら、友達紹介キャンペーンのような企画や特典をおすすめします。紹介してもらえたら次回の施術で1,000円の割引が適用されるなどのキャンペーンです。積極的に紹介してもらえることでしょう。
集客に課題を感じる場合は、既存の顧客や友人に紹介をお願いしてみましょう。

集客方法7:ポスティングやチラシを配る

フリーランス美容師の定番の集客方法の一つが、ポスティングやチラシ配布です。チラシを近隣で配ったり、ポスティングしたりする方法です。
ポスティングやチラシは、ターゲット層の年齢が高い場合に効果があるでしょう。
SNSやインターネットを利用して美容室を探すのは、比較的若い年齢層が多いとされています[2]。SNS利用率は20代では93.2%ですが、60代では71.7%まで減少。

出典:総務省:データ集(第3章第8節)

そのため年齢の高い人をターゲットにするなら、ポスティングやチラシの効果は高いと考えられます。
インターネット集客とあわせて活用したい方法です。

フリーランス美容師が向いている人

「フリーランス美容師はやばい」と言われることがありますが、収益の不安定さや集客の大変さを考えると納得できるかもしれません。
しかし美容室に雇用されるよりも、フリーランス美容師に向いている人がいることも事実です。
独立を考えている方は、以下の特徴に当てはまるならフリーランス美容師に挑戦してみるのもよいでしょう。

向いている人1:固定客を獲得できている人

まずは固定客をすでに獲得できている人です。フリーランスになってからも安定した収入を目指せ、場合によっては美容室で雇用されているときより高収入になるかもしれません。
美容室によっては、担当しているお客様をほかの美容師に引き継がなければならないこともあります。そのため美容室の経営方針にもよるでしょう。
しかしフリーランスになってからも引き続き固定客の施術を行えるなら、収入の不安定さは克服できるはずです。

向いている人2:向上心や積極性がある人

続いては向上心や積極性がある人です。
失敗しても失敗から積極的に学び、向上していこうとする性格の人はフリーランスで成功しやすい傾向があります。
フリーランス美容師として高みを目指したいと思えるなら、フリーランスという働き方が向いていると言えるでしょう。

向いている人3:金銭管理や予約管理が得意な人

金銭管理や予約管理など、事務作業が得意な人もフリーランス美容師に向いている人です。
「管理」はフリーランスにとって重要な要素となります。管理ができなければ、収支のバランスが崩れるだけでなく、体調やスケジュールにも影響を与える可能性があります。
管理作業が得意な人であれば、フリーランスになっても長期的に安定した収入を得られる可能性が高まります。

向いている人4:新規顧客開拓のために営業ができる人

最後は営業ができる人です。フリーランス美容師が新規顧客を開拓するには、営業が必要不可欠となります。
美容室勤務のときとは違い、飛び込みでやってきてくれるお客様はほぼいません。いかにご自身をアピールし、顧客を獲得できるかが、長期的な事業継続には重要です。
営業や集客ができる人であれば、フリーランス美容師になってからもやばいと感じることはないでしょう。

フリーランス美容師はやばい?事業を左右するのは集客

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、フリーランス美容師はやばいと言われる理由がご理解いただけたと思います。
確かに事務作業や集客をしなければならなかったり、収入が安定しなかったりするのがフリーランスの働き方です。
しかし集客次第では、雇用されているよりも高い収入を目指せます。

もしフリーランス美容師を目指しているなら、hakoまでご相談ください。hakoでは美容師の独立・開業を専門的に支援しており、美容師目線からの集客サポートも可能です。

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[1]参照:JSTAGE:(PDF)美容室のマーケティング戦略に関する一考察
[2]参照:総務省:データ集(第3章第8節)

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