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美容師が独立に失敗する原因とその対策法を解説

2024年09月27日

2024年10月16日 更新

美容師が独立して美容室を開業する際、多くの方が成功を夢見ますが、現実はさまざまな問題に直面し、失敗してしまうケースも少なくありません。

そこで今回は、なぜ美容師が独立に失敗してしまうのか、原因について解説します。また、独立後に後悔しないための対策についても紹介。

客単価を上げるためのメニューなどについても触れているので、ぜひ最後までお読みください。

美容師の独立が失敗する理由

美容師の独立が失敗する理由はさまざまですが、代表的なものを5つ紹介します。

  • 減額融資による計画倒れ
  • 間違った物件・立地選び
  • 間違った集客方法
  • 経営の勉強不足
  • スタッフ不足

これらの失敗理由を理解し、対策を講じることが成功への第一歩と言えるでしょう。

減額融資による計画倒れ

美容師が独立開業する際、融資を受けるのが一般的です。しかし、希望する融資額が減額されるケースもあるでしょう。

例えば、1,500万円の融資を希望していたのに1,000万円しか借りられなかった場合、当初の計画が崩れてしまい、開業が難しくなってしまうのです。

計画性のある独立開業は、自己資金の貯蓄方法を見直し、現実的な融資額を申請するのが重要でしょう。無理のない計画を立て、見積額を適正範囲内に収めることで、融資担当者からの信頼を得られます。

間違った物件・立地選び

物件選びも、美容師の独立失敗の大きな要因となります。外観が魅力的だったり、新築の物件に惹かれたりして選んだ結果、美容室に適していない物件を選んでしまうケースもあります。

例えば、雑居ビルの2階以上に位置する物件や、トイレが共用で清潔感がない物件、看板の露出が少なく視認性が悪い物件などは避けるべきでしょう。

また、通いやすさやアクセスの良さも重要なポイント。お客様が利用しやすい立地を選ぶのが、リピーターの確保や新規顧客の獲得につながります。

間違った集客方法

集客方法が間違っていると、顧客を確保できずに独立が失敗することがあります。例えば、若年層をターゲットにしているのに、アナログな手法で集客を行っている場合、高い効果は期待できません。ターゲット層に合った集客方法を選ぶことが重要です。SNSやホームページ、クーポンサイトなどを活用して、ターゲット層にアピールすることが効果的です。また、美容室のブランディングを行い、サービス内容や強みを明確にすることで、ターゲット層に刺さる集客方法を実践しましょう。

経営の勉強不足

美容師としての技術を磨くことはもちろん大切ですが、経営の勉強を怠ると独立後に大きな壁にぶつかる場合が多いです。美容室の経営には、以下の知識が欠かせません。

  • 財務
  • 税務
  • 労務
  • 人事
  • マーケティング
  • ブランディング

これらを疎かにすると、計画倒れや経営難に陥るリスクが高まるでしょう。

また、プロに任せるという考えもありますが、丸投げは禁物。例えば、税理士にすべてを任せると、税務に関しては問題ないかもしれませんが、財務管理や経営戦略については自分で判断する力が求められます。自分自身がある程度の知識をもっていないと、業者選びに失敗したり、期待した成果が得られない可能性が高いです。

そのため、開業前から経営の勉強を始め、独立後も継続して学ぶと良いでしょう。経営に必要な知識を一朝一夕で身につけることはできません。計画性をもち、経営の基礎をしっかりと固めることが、成功への近道です。

スタッフ不足

スタッフの確保は、美容室経営において非常に重要です。スタッフが不足していると、お客様の対応に限界が生じ、サービスの質が低下する可能性があるでしょう。また、お客様を長時間待たせてしまうと、次回以降の来店が減少するリスクもあります。

一方で、過度にスタッフを増やすと人件費が膨らみ、経営を圧迫するケースも。適切なスタッフ数を維持し、バランスを取ることが求められます。スタッフの採用時は、求人費用や教育・研修のコストも考慮しましょう。

さらに、スタッフが辞める理由を定量的に把握し、改善点を見つけるなどの対策も必要。人材の離職理由をデータとして蓄積し、次の採用に活かすことが、定着率を高める施策となります。

関連記事:独立した美容師の年収とは?年収アップのための働き方とポイント

美容室にとって他店との差別化が重要

美容師が独立を成功させるためには、他店との差別化が不可欠です。しかし、立地や集客方法で差別化を図るのは簡単ではありません。多くの美容室が集まる中で、自分の店舗を選んでもらうためには、独自の魅力を打ち出す必要があります。

その一つの方法が新規メニューの追加です。美容室といえばカットやトリートメントが主なサービスと思われがちですが、近年はそれ以外にも多様なサービスを提供する店舗が増えています。新規メニューの導入は、他店との差別化を図る有効な手段なのです。

例えば、フェイシャルエステやヘッドスパ、ネイルサービスなどを提供することで、従来の美容室の枠を超えた総合美容サービスを提供できるでしょう。これにより、顧客のニーズに幅広く応えられ、リピーターの獲得や新規顧客の開拓にもつながります。

新規メニューを導入する際は、マーケットリサーチを行い、ターゲット層のニーズに合ったサービスを提供するのが重要。顧客の期待を超えるサービスを提供することで、他店との差別化を図り、美容室のブランド力を高められます。

関連記事:美容師が独立する理由とは?独立のために必要なことも解説

美容室経営で後悔しないためには?

美容室の経営を成功させるには、慎重な計画と準備が必要です。ここでは、美容室経営で後悔しないための重要なポイントを紹介します。

  • 運転資金を確保しておく
  • 開業スケジュールに余裕を持つ
  • 宣伝予告は念入りに準備する
  • 他店との差別化を図る
  • 集客手段を決めておく

順番に見ていきましょう。

運転資金を確保しておく

独立に失敗しやすい原因の一つとして、初期費用をかけすぎる点が挙げられます。開業後にスムーズに店舗を運営するには、運転資金はしっかり確保しておきましょう。

十分な運転資金がないと、固定費の支払いが滞ったり、自身の給与が受け取れなくなる可能性があります。開業1年目から軌道に乗るのが理想ですが、万が一上手くいかなかった場合に備えて、資金計画を立てておきましょう

開業スケジュールに余裕を持つ

開業の準備を進めるときは、スケジュールに余裕をもつことが大切です。物件が決まると家賃が発生するため、早くオープンしたい気持ちが強くなりますが、改装工事は遅延が発生する場合も多いです。

オープン日を設定するときは、工事の進行状況を考慮し、十分な余裕をもったスケジュールを組むことが大切。工事の進行状況をマメに確認し、施工責任者と密に連絡を取り合うことで、トラブルを未然に防げるでしょう。

宣伝予告は念入りに準備する

オープン前の宣伝活動は非常に重要です。オープン予告が不十分だと、開業後数ヶ月の売上に大きな影響を与えます。

新規オープン時は、通常よりも注目を集めやすいため、積極的に宣伝活動を実施しましょう。SNSやホームページ、チラシなどを活用し、お店の存在を広く知らせることが大切です。また、オープン後の集客方法や宣伝計画も事前にしっかりと準備しておきましょう。

他店との差別化を図る

美容室を経営していく上で、他店との差別化は非常に重要です。お客様が自分の美容室を選ぶ理由を作るには、独自の付加価値を提供すべきでしょう。他店では提供していないメニューやサービスを導入することで、お客様の関心を引き、リピート率を高められるのです。

例えば、定額のメニュー、前髪カット、ヘッドスパ、眉カットなどの特別なサービスを提供することで、お客様が定期的に通う理由を作ります。また、店内の雰囲気や接客の質、独自の美容法なども差別化のポイントでしょう。

集客手段を決めておく

美容室の集客には、計画的な戦略が必要。以前勤めていたお店の顧客がついてきてくれると考えて安心していると、新規顧客の獲得は難しいでしょう。新たな顧客にお店を知ってもらうためには、どの集客ツールを利用するか、どのような集客活動を実施するかを事前に決めておきます。

具体的には、SNSやホームページを作成して自己ブランディングすると効果的。どのような内容を掲載するか、どのようにお客様にアプローチするか考えておくことで、スムーズに集客活動を始められます。

また、チラシ配布やクーポンサイトの活用など、地域に密着した集客方法も併用しましょう。

美容室の経営成功でもっとも意識したいこと

美容室の経営成功を目指す上で、最も意識すべきことは「客単価」です。客単価を向上させるのは、経営を安定させるための重要な要素となります。

まず、客単価を向上させると、少ない顧客数でも安定した売上を確保できるのです。例えば、客単価が低いと、一日に多くの仕事をこなさなければなりません。これでは、サービスの質を維持しながらお客様一人ひとりと向き合う時間が限られてしまい、結果的にお客様との関係性を深めるのが難しくなるでしょう。

しかし、客単価が高ければ、一日に少ない顧客数でも十分な売上を確保でき、サービスの質向上が可能です。

次に、客単価を意識することで、店舗の経営状況を明確に把握できます。客単価を分析すると、売上と顧客数のバランスを把握し、店舗の価格設定が適正かどうか確認できるのです。

これにより、経営上の課題を明確にし、効果的な経営戦略を立てられるでしょう。

客単価を上げるために追加で取り入れたいメニュー

美容室の経営を安定させ、売上を向上させるには、客単価を上げることが重要だと解説しました。そのために、新たなメニューを導入して他店との差別化を図り、顧客満足度を高めると良いでしょう。

ここでは、客単価を上げるために追加で取り入れたいメニューを3つ紹介します。

フェイシャルエステ

フェイシャルエステは、美容室で比較的導入しやすい施術メニューです。通常のシャンプーやトリートメントに加えてフェイシャルエステを提供することで、お客様の満足度を大幅に向上させられます。

専用の機器を導入し、高い施術スキルが要求されると想像されますが、新人スタッフでも扱えるように設計されている機器もあります。さらに、導入時に研修を実施してくれるメーカーも多く、手厚いサポートを受けられるため、スキル不足による利益の低下リスクも少ないです。

フェイシャルエステは安定した利益を見込め、客単価を上げられるメニューとしておすすめでしょう。

ヘッドスパ

ヘッドスパは、頭皮のクレンジングや揉みほぐし、トリートメントを実施するリラクゼーションメニューです。フェイシャルエステやマッサージとは異なり、頭皮へのアプローチが特徴で、美容師の仕事と非常に親和性が高いといえます。

ヘッドスパには「炭酸ヘッドスパ」 「クリームバス」 「オイルヘッドスパ」などさまざまな種類があり、取り入れることで競合店との差別化を図れるでしょう。客単価アップにもつながります。

また、頭皮ケアに興味をもつ顧客層をターゲットにすることで、新しい顧客の獲得にも貢献してくれます。

ネイル

女性をメインターゲットにした美容室では、ネイルサービスの導入もおすすめ。ネイルは髪を切っている最中に施術できるため、お客様を拘束する時間が短く、負担になりづらい点が大きなメリットです。

ただし、専用の設備や道具が必要で、導入コストが高くなりやすい点には注意が必要。導入前に十分なコスト計算を実施し、顧客ニーズに合わせたサービス提供を心がけましょう。

ネイルサービスを取り入れることで、お客様に総合的なビューティーケアを提供し、客単価とリピート率アップが期待できます。

独立後は他店との差別化が大切

いかがでしたでしょうか?美容師が独立に失敗する原因とその対策についておわかりいただけたかと思います。

融資の計画倒れや物件選び、集客方法、経営の勉強不足など、失敗の原因は多岐にわたりますが、対策を講じることで成功の可能性を高めることができます。

特に運転資金の確保や開業スケジュールの余裕、効果的な宣伝予告、他店との差別化を意識することが重要でしょう。美容室経営の成功を目指す方は、ぜひこれらのポイントを参考にしてください。

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