美容室は立地が成功のカギ?物件選びのポイント&選び方の手順
2025年02月26日
2025年02月26日 更新

目次
独立・開業を目指している美容師の方に向けて、美容室の立地について解説していきます。
美容室の集客に大きく影響する要素が「立地」です。そのため独立・開業前に立地選びのポイントを知っておきたいと思われる方もいるでしょう。また、自宅美容室を開業したいけれども、立地が悪いと悩んでいる方もいるでしょう。
そこで今回の記事では、美容室の立地選びのポイントについて解説します。また不利な立地でも集客に成功するための方法も解説しますので、集客ができる美容室をつくるための参考になるはずです。
美容室の開業に立地選びは重要?
美容室開業にあたって立地選びは非常に重要です。立地によって経営がうまく進むかどうかが決まると言っても過言ではありません。
なぜなら美容室の立地は、お客様の来店やリピートのしやすさに大きく影響するためです。
たとえば自宅からのアクセスが良くない美容室に、わざわざ通おうとする人は多くありません。美容師の技術やサービスが素晴らしかったり、求めているものが対象の美容室にしかない場合は別です。
しかし、日常的に通うには、やはり良い立地の美容室が選ばれる傾向があるため、立地選びは非常に重要です。
美容室の開業時における立地選びのポイント
それでは、美容室の立地選びのポイントを詳しく解説します。立地選びの際に重要となるのは、次の6つのポイントです。
ポイント1:賃料
まずは賃料に着目して立地選びを行いましょう。賃料と立地条件のバランスを考慮することが重要です。
賃料は毎月発生する固定費です。そのため賃料を抑えられれば、利益が上がりやすくなるでしょう。
しかし基本的に、賃料が安い物件は立地が良くない傾向があります。立地が良くなく、お客様が来店しづらいようであれば、賃料が安くても意味がありません。
そのため大切なのは、賃料と立地条件のバランスです。
いずれも妥協できる条件であれば、良い立地であると言えるのではないでしょうか。
ポイント2:治安
治安のよい立地であることも、美容室経営には欠かせません。安全で衛生的で、通いやすい立地であることが条件となります。
たとえば、極端に犯罪発生率の高いエリアでは、通いたいと思ってもらえないかもしれません。美容室自体の印象が悪くなることも考えられます。
また交通量が多いところも通いにくいと思われかねません。
周りの建築物に落書きがしてあったり、路上にゴミが多かったりするエリアも避けたいところです。
美容室にはリラクゼーションや癒やしの要素も求められます。治安がよく、お客様が落ち着いて施術を受けられる場所を選ぶようにしてください。
ポイント3:視認性
美容室の立地選びでは、視認性の高さも大切な要素です。周囲から見たときに、美容室の場所がすぐにわかるかどうかを確認しましょう。
視認性がよい美容室であればお客様が来店しやすくなり、さらに通りがかりの方が気に留めてくれるかもしれません。
たとえば周りに大きな街路樹や建物があったり、商業ビルの3階以降であったり、奥まった建物であったりする場合は視認性が悪くなります。
周囲から見えやすく、目立つ場所にある方が集客が容易になるため、視認性のよい立地を選ぶことは重要です。
ポイント4:駐車場の有無
続いては駐車場の有無についてです。
地域によっては車での移動が頻繁であるところもあるでしょう。もし車の所有率が高いエリアで開業する場合、駐車場がないと集客に大きく影響するはずです。
美容室に行くたびにコインパーキングを利用しなければならない場合、余計な出費がかかります。
その点、店舗の前に駐車場が用意されていれば、いつでも気軽に通えるでしょう。
もちろん公共交通機関が発達しているエリアであれば、駐車場の問題はありません。
しかし地方都市など車の利用率が高いところでの開業であれば、駐車場を用意できる立地であるべきです。
ポイント5:集客するターゲット層
美容室の立地を考えるうえで欠かせないのが、集客するターゲット層を決めることです。
ターゲット層によって、開業に適した立地は変わってきます。ターゲットとなる対象の方が多くいるエリアの方が集客しやすいはずであるためです。
ターゲットを設定するときは、できる限り詳細な人物像を設定することが重要です。
たとえば「30代女性」とするだけでは詳細とは言えません。「30代で○○駅から徒歩5分の会社に勤務する未婚女性で、車は所持せず、地下鉄で移動する」とすると、立地条件が見えてきます。
立地についてだけでなく、美容室経営を順調に進めるためにもターゲット設定は欠かせません。
できる限り詳細まで考えて、どのようなお客様に来店してほしいかを考えてください。
ポイント6:ターゲット顧客の来店方法
ターゲット顧客の来店方法によって、立地選びをすることも意識しましょう。
ひとつ前の項目で、ターゲットが多いエリアの方が集客しやすいと解説しました。しかし美容室に来店する方法も、ターゲット顧客によって変わるはずです。
たとえば近くにある大学の学生をターゲットとするのであれば、徒歩で来店するかもしれません。子ども連れの30代女性であれば、自転車や自動車で来店することもあるでしょう。駅近くで勤務している女性であれば、電車や地下鉄で訪れる可能性が高くなります。
以上のように、ターゲットとする顧客の属性によって来店方法が変わると考えられます。
集客するターゲット層を設定したら、ターゲットが来店しやすい立地も見えてくるでしょう。ターゲットが来店しやすいと考えられる立地を選ぶことも重要なポイントです。
美容室の立地選びの手順
続いて美容室の立地選びの手順について見ていきましょう。
STEP1:事業計画を立てる
美容室の立地選びの前に行っておきたいことが、事業計画を立てることです。
事業計画とは、支出と収入のバランスを管理するための計画書で、開業の際に作成しておくと、月間・年間での収支が見えやすくなります。
立地選びにおいて事業計画を立てるメリットは、適切な賃料が可視化されることにあります。
賃料は毎月、必ず支払わなければならないものです。そのため収支のバランスが取れないようであれば、賃料を抑えるべきだと判断できるでしょう。
事業計画を立てて、どのくらいの賃料であれば無理なく支払えるかを算出してください。
STEP2:店舗のコンセプトと顧客のターゲット層を明確にする
美容室の立地選びにおいて次に行いたいのは、店舗のコンセプトと顧客ターゲット層を明確にすることです。
顧客ターゲット層を明確にすると、ターゲットが多いエリアを選びやすくなることは、先に解説したとおりです。そして店舗のコンセプトは、顧客ターゲット層から魅力的な美容室だと思ってもらうために必要な要素です。
顧客ターゲットを明確に決めると、開業すべき立地がわかってきます。しかし店舗のコンセプトがターゲットに刺さらなければ意味がありません。
設定したターゲットに響くコンセプトを設計し、ターゲットとする顧客に来店してもらうことが重要です。
そのため店舗コンセプトと顧客ターゲット層は、できる限り明確に設定しておきましょう。
STEP3:周辺環境を調べる
立地を選ぶ際に欠かせないのが、周辺環境のリサーチです。次の項目をリサーチしましょう。
【リサーチすべき内容】
- 人通りと交通量の多さ
- 時間帯ごとの通行人の属性
- 周辺の駐車場・駐輪場の有無
- 競合の有無
- 店舗の日照や通風の確保しやすさ
- 周辺の住宅地・集合住宅・会社の有無
ターゲット層をどのように設定しているかにより、好ましい条件は変わるでしょう。
しかし人の流れや交通量の多さは、集客に大きく影響する要素です。周辺に同じようなコンセプトを持つ競合がないかの確認も行っておきたいものです。
店舗の日照や通風は居心地の良さに影響を与え、住宅地・集合住宅・会社の有無はリピート率を左右します。
周辺環境を調査することで、開業後の人の流れや経営の進め方を明確にできます。事前に周辺環境の調査を忘れないようにしてください。
STEP4:賃料を踏まえて収支をシミュレーションする
最後に、賃料を踏まえた収支シミュレーションをしてみましょう。
事業計画を立てるステップでも解説しましたが、賃料を差し引いたうえで利益を出さなければ経営は成功しません。
適切な立地の物件が見つかったら、収支シミュレーションを行って利益を算出してください。一般的には、賃料は売上の10%以下であることが理想とされています。
賃料が売上の10%以下となり、これまでの内容を踏まえ、「よい立地」と判断できれば問題ありません。
不利な立地の美容室でも集客する方法
美容室の経営を成功させるには立地が重要な要素となります。しかし不利な立地でしか開業できないこともあるでしょう。
そこで、立地が不利であっても美容室の集客に成功するための3つの方法を紹介します。
方法1:コンセプトや魅力をアピールする
美容室における集客で欠かせないのが、コンセプトや魅力をアピールすることです。魅力のある美容室であれば、立地が不利でアクセスが悪くても、独自の魅力を求めてお客様が来店してくれます。
競合にはない、自店独自のコンセプトや魅力をアピールすれば、不利な立地の影響を軽減できます。
方法2:積極的に情報発信を行う
積極的に情報発信を行うことも方法のひとつです。情報発信を行えば、視認性の悪い店舗であっても、お客様に知ってもらいやすくなります。
たとえばウェブサイトやSNSで定期的に新たな情報を発信することが効果的です。潜在顧客の目に留まれば、立地条件が悪くても、ニーズに合ったサービスを求めて来店する可能性があります。
特に昨今では、SNSでの情報発信は強力な宣伝手段となります。「隠れ家的サロン」など、立地の不利な点を長所に変えられるかもしれません。
インターネットを活用し、積極的に情報発信を行いましょう。
方法3:顧客のニーズを分析する
美容室の立地がよくなければ、顧客のニーズを分析して、独自のサービスやメニューを提供してみましょう。顧客のニーズに柔軟に対応できるかどうかにより、立地条件に関係なく集客に成功することもあります。
お客様が美容室に求めているのは、「自分の望みや願望を叶えてくれるかどうか」でしょう。つまり来店してもらえるかどうかは、お客様のニーズを満たせるかどうかにかかっています。
立地条件が悪くても、他店よりも自分のニーズを満たしてくれる美容室だと認識されれば、お客様が来店するはずです。顧客のニーズに柔軟に対応するために、日頃から分析を行いましょう。
立地は美容室成功のためのカギ!しかし不利でも成功は可能
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、美容室の立地についてご理解いただけたと思います。立地は美容室成功のためのカギです。しかし、不利な立地でも、戦略次第で経営を成功させることができます。
hakoでは、美容室の開業支援や独立支援に加え、オープン後の新規集客もサポートしています。不利な立地でも美容室経営を成功させたいと思われるなら、ぜひ一度LINEでの無料相談をご活用ください。
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