お役立ち情報

シェアサロンのトラブル対策には契約書が重要!理由と注意点を確認

2024年09月27日

2024年10月16日 更新

シェアサロンは近年人気の方法であり、複数人の美容師で共同の店舗を借りることをいいます。
特に店舗を持たないフリーランスの美容師にとっては魅力的ですが、トラブルにつながってしまうこともあるので注意が必要です。

ここでは「シェアサロンを利用したいけれどトラブルが不安」と感じている方のため、対策を解説します。
この記事を読むことで注意しておきたいポイントや、契約書の重要性などがわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

シェアサロンを利用する際のトラブルを防ぐには?

シェアサロンを利用するにあたり、サロンや他の美容師との間でトラブルが発生してしまうことがあります。
何か問題が起こった際、どちらの言い分が正しいのか、どちらに従わなければならないのかが明確にできないと、さらなるトラブルつながってしまう可能性もゼロではありません。

こういった状況を避けるために重要になるのが、利用前に交わす契約書です。
契約書で細かい部分まで定められていれば、トラブルが発生した際はあらかじめ取り決めておいた形で対処できます。

関連記事:シェアサロンのデメリットメリットと開業前に知っておきたい基礎知識

シェアサロンを利用する際に契約書が重要な理由

シェアサロンを利用する際は、契約を交わすことになります。契約に関する詳しい内容が記載された契約書は非常に重要です。
ここでは、その理由を3つ解説します。

理由①トラブルが発生した際に証拠として役立つため

実際にシェアサロンを利用し始めたあと、想像していなかったようなトラブルに見舞われてしまう可能性もあります。このような時、契約書は証拠としても活躍するものです。

契約書には、双方が守るべき事柄が記載されており、契約を結んだということは双方がそれに納得したことを示します

たとえば、自由に使って良いと聞いていた店舗の備品を使ったところ、費用を請求されてしまうトラブルがあったとしましょう。この時、契約書に「備品は無料で使用できる」といった取り決めがされていれば、これが証拠となり費用を支払う必要がなくなります。
言い換えれば、口頭で備品は無料と聞いていたとしても、有料と掲載されている契約書にサインをして契約を結んでしまった場合、費用を支払わなければならない可能性が高くなるでしょう。

非常に重要なものなので、細部までよく確認が必要です。

理由②サロン・美容師の双方が納得して契約するため

契約書は、サロンと美容師の双方が「この内容で契約して問題ない」と取り決めるものです。
もし、契約書に記載されている内容に納得できないのであれば、そのシェアサロンを利用する必要はありません。

通常、契約書には日々の使用に関することだけではなく、何かトラブルが起こった際の取り決めも掲載されています。何かあった時の対応や、どちらに責任があるのかなども契約書ではっきりするので、納得して契約する上でも必要なものです。

理由③トラブルを未然に防ぐため

契約や施設の利用に関するトラブルでよくあるのが、お互いの認識違いや「言った言わない」の水掛け論です。
契約書には、施設の利用に関することや、細かいルールも掲載されています。

この内容を正確に把握しておくことにより、勘違いなどによるトラブルを未然に防ぐことが可能です。

関連記事:シェアサロンで開業するなら絶対に知っておきたい基礎知識

シェアサロンを利用する際の契約書でチェックするべき項目

契約書は細かい字でなにやらわかりにくい文章が並んでいるため、確認するのが大変そうだと感じてしまう方が多いはずです。
ですが、非常に重要な内容が記載されているので、面倒でも最初から最後までしっかり読み、内容を理解しましょう。

中でも特に注意すべき項目は、以下の6つです。

利用料

シェアサロンと美容師の間で発生しやすいトラブルとして、お金関係のことが挙げられます。
そのため、利用料に関しては特に念入りに確認が必要です。

マッチングサイトを利用してサロンを探す場合、そのサイトに掲載されている金額と契約書の金額が異なる可能性もあります。すでに金額は確認済みだからと、読み飛ばさないようにしましょう。

料金形態

一般的にシェアサロンはサロン側に月額費用を支払い、売り上げの数割を報酬としてもらう仕組みになっています。
この報酬の支払いがいつ、どういった形で行われるのか締め日も含めて確認が必要です。

どういった料金形態になっているのかは、選択するシェアサロンによって異なります。
例えば、月額の利用料が固定されているケースや、固定料金に加えて歩合料が発生するケースなどです。他にも時間で料金が設定されている場合もあります。

詳細な料金形態はよく確認しておきましょう。

利用規約

利用規約には重要なことが記載されています。
詳細な決まり事は規約にまとめられているので、必ず確認が必要です。

利用するサロンによって利用規約は全く異なります。
例えば、利用時間に関することだけでも、利用できる時間帯や建物から退出しなければならない時間帯、利用時間や予約時間の変更に関すること、退出が遅れた場合の延長料金に関することなどが記載されているはずです。

お金に関する部分としては、利用料金に関する規約のほか、支払い方法、支払い期限、各種キャンセル料なども忘れずに確認しておかなければなりません。
サロンによっては使用したスペースは自分で掃除する、サロンを利用した際に出たゴミは自分で持ち帰る、備品を使用した場合のルールなども定められています。

契約期間・更新の方法

そのシェアサロンと契約できる期間や、更新の方法も確認しておきましょう。
こちらも口頭で説明を受けることがありますが、その内容と契約書の内容が一致しているか確認しておかなければなりません。

契約する際や更新する際に書面での手続きが必要になることもあります。これらの提出期限なども確認しておきましょう。

解約の方法

シェアサロンの利用を終了する場合は、解約することになります。
解約する場合、いつまでに申告する必要があるのかチェックしておきましょう。

例えば、月末時点で「今月いっぱいで利用をやめたい」と考えたとしても、1カ月前までに申告が必要なケースでは認められず、翌月分の利用料も発生してしまうことがあります。

あまりに急な申し出をしてしまうとサロン側に迷惑をかけてしまうことになるので、マナーの点から考えても余裕をもって申し出ましょう

また、解約ではなく、サロン側が強制的に契約を終了する「契約解除」となる条件の確認が必要です。
利用規約で定めている禁止事項に該当することを行ってしまった場合、契約解除につながってしまう可能性があります。どういった行為が禁止されているのかしっかり目を通しておきましょう。

その他の重要事項

他にも、いくつかの重要事項があります。

例えば、サロンのスペースを利用する場合に定められているルールや、備品や設備を利用する際のルール・費用などに関してです。わからないことがあった場合、自己判断で行動するのではなく、必ず担当者に確認しましょう。

特に、簡易な契約書の場合、重要事項があまり詳しく記載されていないケースがあります。
あれこれ質問するのは何となく気まずいと感じてしまうかもしれませんが、後から大きなトラブルが発生してしまったときのことを考えると、確認しておいた方が安心につながります。

わからないことなどがあれば、契約を交わす前に確認が必要です。契約書を読んでサインすれば、その内容にすべて同意したことになります。
あとから「よく読んでいなかった」「知らなかった」といっても遅いので、注意しましょう。

シェアサロンを利用する際の注意点

シェアサロンを契約して利用していきたいと考えている方は、注意点を確認しておきましょう。特に以下の2つは注意が必要です。

お客さまや同業者とのトラブルは自己責任になる

サロンのお客さまや、同じシェアサロンを利用している他の美容師と何かトラブルが発生してしまった場合、基本的にサロン側に対応を求めることはできないので、すべて自己責任になります。

シェアサロン側が対応してくれるのは、サロンと契約した美容師本人との間に発生したトラブルのみです。
そのため、シェアサロンで働く美容師として活動していく場合は、トラブルが発生した際の対応力を身につけておかなければなりません。

何かあった際はすぐにその場で対応しなければならないケースが多いため、あらかじめ知識を学んでおきましょう。
お客さまや同業者とトラブルが発生し、適切に対応できなかった場合はサロン側に大きな迷惑をかけてしまう可能性もあります。

場合によっては規約で定められている禁止事項に触れてしまい、そのサロンの利用ができなくなることも考えられるので、注意が必要です。

契約書を交わさないシェアサロンは避ける

契約を結ぶにあたり、契約書を用意しているシェアサロンがほとんどです。しかし、中には契約書を交わすことなく契約可能なシェアサロンもあります。

紹介してきたように契約書は万が一のトラブルを避けるためにも非常に重要なものなので、契約書がないと何か起こった際に大問題に発展してしまう可能性もゼロではありません。
できれば契約書がなかったり、あっても契約書としての意味を成さないようなものしか用意していなかったりするサロンとの契約は避けましょう。

どうしても契約する必要がある場合は、気になることやわからないことは必ず確認し、そのやりとりを紙に書き出しておきます。
できればサロン側に内容を確認してもらい、サインをもらいましょう。特に金銭的なトラブルにつながると大事になってしまう可能性が高いので、注意が必要です。

わからないことがあれば必ず確認を

いかがだったでしょうか。シェアサロンを契約する場合に注意しておきたいトラブルを避けるためのポイントなどを紹介しました。
どういったことに注意すれば良いかご理解いただけたかと思います。

中には事前に予想するのが難しいトラブルもあるので、契約書で定められている内容をよく確認しておきましょう。不明点があれば必ず質問をして解決した上で契約を結ぶことが重要です。

美容室開業のご支援ならhakoにお任せください。

電話やメールは気まずい…
まだ何も決まってないけど、とりあえず話を聞きたい…
一回LINEしたら、しつこく連絡が届きそう…

詳しくはお気軽にLINEにて
ご相談ください。

サポートメンバーはすべて美容師経験のあるメンバーですので、ご安心下さいませ。
また、ご相談後こちらからしつこく連絡することは一切ございません。

LINEで無料相談してみる