美容室が潰れる前兆は?経営をうまく進めるための集客&コツについて
2025年01月09日
2025年01月20日 更新
美容室を開業したいと考えている方に向けて、美容室が潰れる前兆について解説します。
美容師が独立や開業を考える際に、不安になるのは成功するかどうかという点でしょう。
たしかに美容室は競争率が高く、倒産したり潰れてしまったりする店舗も少なくありません。
そこで今回の記事では、美容室が潰れる前兆と成功するための方法について解説します。
参考にしていただければ、順調に長年続けていける美容室となるはずです。
美容室が潰れる前兆とは?
これから美容室を開業しようと考えている方にとって、最大の懸念は『店舗が潰れること』ではないでしょうか。
美容室が潰れる際には、「ある前兆」が見られるものです。
そこであらかじめ、美容室が潰れるときにはどのような前兆が見られるのか知っておきましょう。
もしものときのリスク回避策として、美容室が潰れる前兆である5つの特徴について解説します。
前兆1:顧客数が減少している
まずは「顧客数が減少する」との前兆が現れます。
顧客数の減少は、売上や利益に直接影響を与えます。
しかし顧客数が減っていることには、なんらかの理由があるはずでしょう。
たとえば近隣に新しい美容室がオープンした、施術やスタッフに満足できなくなったなどの理由があるかもしれません。
前兆に気づいて、適切な対処を行うことが重要と言えます。
そのほかにも次のような理由が考えられます。
新規顧客が獲得できていない
新規顧客が獲得できてなくて、顧客数が減少することがあります。
もし新規顧客を獲得できないまま、既存の顧客が離れてしまったらどうなるでしょうか。
結果的に集客数が減少する可能性があります。
反対に既存の顧客が離れたとしても、離れた既存顧客以上の新規顧客を獲得していれば問題はありません。
開業当初はもちろん、新規顧客の獲得は常に意識していたいものです。
リピーターが増えない
リピーターが増えないのも、顧客数が減っている原因のひとつかもしれません。
美容室経営を順調に進めていくために欠かせないのは、新規顧客とリピーターの獲得です。
両者がいれば安定した売上を上げられるようになるため、経営が安定するでしょう。
しかし潰れる可能性のある美容室には、前兆として「リピーターが増えない」との現象が起こります。
リピーターが増えないことで売上も伸びず、経営が停滞するという悪循環に陥る可能性があります。
美容室の経営にはリピーターの存在が必要不可欠であることを念頭において、リピーター獲得に努めましょう。
前兆2:資金繰りが上手くいっていない
美容室が潰れる前兆として多く見られるのが、資金繰りの悪化です。
資金は店舗を運営していくために欠かせません。
もし資金繰りが上手くいっていないようであれば、利益に見合わない借り入れや設備投資をしてしまったことが原因ではないでしょうか。
そもそも経営が順調であれば、資金に困ることはないでしょう。
もし資金に困っていて、資金繰りが上手くいっていないようであれば、倒産のリスクが高い美容室であると考えられます。
広告宣伝費をかけていない
資金繰りが上手くいかない原因のひとつとして、「広告宣伝費をかけていない」ことも考えられます。
経費は節約していくべきですが、広告宣伝費は、集客を実現するために欠かせない経費です。
店舗の広告・宣伝のためのコストを削減すると、新規顧客獲得ができない状況に陥ってしまいます。
利益を上げるには経費削減を意識していきたいものです。
しかし広告宣伝費であれば適切にかけていくべきでしょう。
前兆3:スタッフが定着しない
美容室が潰れる前兆として次にご紹介するのは、「スタッフの定着率が低い」ことです。
経営者1人ですべてを行う美容室であれば問題ありません。
しかしスタッフを雇う規模の美容室なら、運営にはスタッフの力が必要となります。
それにもかかわらずスタッフが定着しないようであれば、徐々に美容室の経営が悪化する可能性があります。
スタッフもお客様だと考えてみてください。
待遇の悪い職場環境であれば、他の店舗に行きたいと考えても不思議ではないでしょう。
スタッフの定着率が悪くなったら、美容室が経営困難に陥る前兆と考えられます。
人件費を削減しすぎている
美容室にてスタッフが定着しにくい原因の多くは、人件費を削減しすぎていることによります。
また待遇の悪さやスタッフの満足度の低さなどもあげられるでしょう。
運営コストの削減は、美容室を順調に経営していくために意識すべきポイントです。
しかし人件費を削減しすぎると、スタッフの仕事への満足度が低くなり、離職を招く結果となります。
人件費の過剰な削減を避け、スタッフの満足度を高める施策を講じることが重要です。
前兆4:価格設定が適切でない
続いては「価格設定が適切でない」ことについて解説します。
美容室の施術には、個別に価格が設定されています。
施術の価格は美容室ごとに違い、美容室ごとに経営者が好きに設定できます。
しかし近隣の店舗でカットが5,000円の場合、自店舗の価格を10,000円に設定すると顧客が来店する可能性は低くなります。
極端な例ではありますが、近隣の美容室と価格設定をあわせることは重要です。
前兆5:経営について勉強していない
美容室が潰れる前兆であると知っておいていただきたいのが、経営者が経営について学んでいないことです。
これは前兆ではなく、経営において重要な前提条件とも言えます。
美容室を経営するには、美容師としての技術やスキルだけではいけません。
経営者である以上は、経営についての知識を身に着けていることが重要です。
実際の経営者から学んだり、セミナーに参加したりなどの努力が求められます。
経営について勉強をしていないようであれば、美容室が倒産してしまうリスクは高まるでしょう。
美容室を潰れさせないためにできる対策
それでは美容室を潰れさせないためには、どのような対策を行うべきでしょうか?
まず実施していきたい3つの対策について解説します。
これから美容室を開業しようと検討されているなら、次の3つの対策を意識しながら運営を行ってください。
対策1:顧客満足度を上げる
対策の一つとして、顧客満足度を向上させることが挙げられます。
顧客満足度が高ければ顧客はリピーターになってくれますし、口コミ効果にて新たな顧客獲得にもつながります。
顧客満足度の向上は、顧客に満足感を与えることが出発点となります。
たとえば接客態度を改善する、店内を清潔に保つ、お客様のニーズに応えられるサービスを提供するなど。
お客様の満足度を高めることが、美容室の経営を支える礎であると認識してください。
対策2:スタッフの満足度を上げる
お客様満足度とともに、スタッフの満足度を高めていくことも重要です。
スタッフは美容室の運営に欠かせない存在と言えます。
施術をするとしても、接客をするとしても、スタッフがいなければ成り立たないシーンは多いでしょう。
しかし美容室は競合数が多く、スタッフが入れ替わってしまうことも少なくありません。
そのため優秀なスタッフの雇用を維持することが、美容室の存続にも影響を与えます。
美容室の経営を順調に進めたいなら、スタッフの満足度を高めて雇用を維持しましょう。
お客様とスタッフの満足度を向上させられれば、利益の上がる美容室を作り上げられるはずです。
対策3:資金管理を徹底する
最後に資金管理を徹底することも対策法のひとつと言えます。
店舗を運営するうえにおいて、資金は重要です。
資金がなければ物件を借りることも、施術に必要な消耗品を購入することもできなくなります。
そこで意識したいのが、資金管理の徹底です。
売上や経費の記録を正確に行い、収支を確認して、資金に余裕があるか常に確認する意識を持ってください。
資金繰りが厳しくなったときのために、個人から供給できる貯蓄があると安心です。
資金繰りが苦しくなるのは、美容室が潰れる前兆のひとつと言えます。
日頃から資金繰りを徹底することで、美容室の経営を順調に進められるようになるはずです。
美容室を潰れさせないために行うべき集客方法
美容室を潰れさせないための対策についてさまざまに見てきましたが、やはりポイントとなるのは「集客」です。
それでは美容室を潰れさせないために行うべき、集客方法とはどのようなものでしょうか?
開業前から継続的に行いたい、美容室経営を上向きにするための集客方法についてまとめました。
次の5つの集客方法を駆使して新規顧客を集めましょう。
集客方法1:SNS
昨今の集客方法で最も頻繁に利用されているのが「SNS」です。
美容室を探す際にネットをチェックする方は非常に多く、写真投稿がメインであるInstagramと相性が良いのが美容室。
たとえば実際の施術例を写真で掲載すれば、どのような雰囲気に仕上げてもらえるのかイメージがつきやすいでしょう。
そのため美容室の集客ではSNS、とりわけInstagramを利用するケースが増えています。
ハッシュタグを活用すれば、拡散力も期待できることから宣伝ツールとして優秀です。
集客を行うなら、まずは無料から利用できるSNSを検討してみてはいかがでしょうか。
集客方法2:チラシ・広告
SNSとともに集客方法として広く利用されているのが、チラシ・広告の配布です。
自宅のポストに美容室のチラシが入っていたことはないでしょうか?
タウン誌や新聞紙の間に、広告が入っているのもよく見られる事例です。
チラシや広告や、ネットでの情報収集が一般的になった現代において、却って新鮮味を与えられるメリットがあります。
またネットでの情報収集は、情報を求めている方から見られるものです。
しかしチラシや広告であれば、美容室の情報を探していない方からも見られる可能性があるでしょう。
出稿料はかかりますが、チラシや広告によって宣伝をするのも効果的な手法です。
集客方法3:カットモデルやモニター制度
カットモデルやモニター制度を利用するのも効果的な集客方法です。
安くモデルやモニターを集めれば、実際のカット事例を広げてもらえることから、口コミ効果が期待できます。
さらに施術に関するフィードバックを受けられることから、美容師のスキル向上にもつながるでしょう。
もし影響力のある宣伝を安価に行いたいと思われたら、カットモデルやモニターを募集してみるのもひとつの方法です。
集客方法4:ホームページやブログの作成
美容室をオープンするなら、ホームページやブログの作成も欠かせません。
ネットで美容室の情報を集める方が多い現代において、ホームページやブログがない美容室は見つけてもらいにくいかもしれません。
たとえば近隣にある美容室の、施術費用を比較したいと思ったユーザーがいるとしましょう。
ホームページがなければ、目に留まることもないかもしれません。
そのためホームページやブログは、集客のための基本とも言えます。
定期的に更新しておけばユーザーの目に留まる機会も増え、集客の一助となるはずです。
集客方法5:美容ポータルサイトへの登録
美容ポータルサイトへの登録も、集客方法のひとつとして必須と言えるでしょう。
「HOT PEPPER Beauty」や「楽天ビューティー」が代表的なサイトです。
美容ポータルサイトは、基本的に美容関連の店舗を探したい方のみが見るものです。
そのためコンバージョンに結びつきやすいことが最大のメリットとなります。
近隣の美容室、サロンを探している方の目に留まれば、すぐに予約を得られるかもしれません。
集客方法に迷った際には、美容ポータルサイトを利用してみてください。
出稿料金はかかりますが、コスト以上の効果を感じられることもあるでしょう。
美容室経営の安定を持続させるポイント
美容室が潰れる前兆は、店舗を潰さないための集客方法について解説してきました。
美容室経営は厳しいと言われるものの、潰れる前兆を把握し、適切に運営を行っていけば経営を安定させられるはずです。
そこで経営を安定させるために欠かせない、3つのポイントについて解説します。
ご紹介するポイントを意識しながら経営を行っていけば、美容室が潰れることは避けられるでしょう。
ポイント1:経営者のスキルアップ
ひとつめは経営者のスキルアップをはかることです。
経営者が行うべき業務はさまざまであり、たとえば次のようなことが考えられます。
【経営者の業務】
- メニューごとの料金の設定
- 従業員の教育・育成
- 求人募集
- 資金繰りと資金管理
- 顧客管理
- 集客・宣伝活動
すべて経営者としてのスキルがなければ行えないことです。
美容師としてだけでなく、経営者としてのスキルを磨くことによって経営の安定化が図れます。
ポイント2:差別化を図る
続いては差別化を図ることです。
近隣の競合店舗との差別化を図れれば、「ここにしかないもの」を求めて来店してくれる方が増えるかもしれません。
差別化に関しては、独自メニューや技術力の高さ、ニーズに合ったサービスの提供などがあるでしょう。
自店舗の強みを活かし、提供すべきサービスを検討してください。
自店舗の強みを活かして差別化を図ることで、競合他社に対する優位性を確立することが期待できます。
ポイント3:経営数値の把握・分析
最後に、経営数値の把握や分析も必要となります。
経営である以上、売上や経費、利益などの数値を把握したうえで、分析が必要です。
売上・経費・利益の数値を分析すると、改善点や問題点が見えてくることがあります。
店舗内でどのように改善していけば、さらに利益が上がるかを定期的に確認してください。
もし経営数値の把握や分析が難しければ、税理士などの専門職に頼ることも一案です。
正確に数値を把握し、実際の美容室経営に活かしていきましょう。
美容室が潰れる前兆を把握して対策を
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、美容室が潰れる前兆についてご理解いただけたと思います。
しかし美容室の経営においては、経営が傾かないよう、事前に対策を講じることが重要です。
「hako」では独立と美容室開業を目指す方のためのサポートを提供しています。
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