美容室経営で年収1,000万円は可能?達成するために実践したい6つの方法
2025年01月09日
2025年01月20日 更新
目次
美容室開業を目指している方に向けて、美容室経営において年収1,000万円を目指すための方法について解説します。
「独立・開業したらもっと年収が高くなる?」「美容室経営者なら年収1,000万円も夢じゃない?」
独立・開業を考えている美容師の方なら、開業後の「収入」についてさまざまな疑問をお持ちでしょう。
そこで今回の記事では、美容室経営において年収1,000万円を達成するための方法について解説します。
達成のためにできることを6つの観点から解説しますので、参考にしていただければ美容室経営において成功できるでしょう。
美容室経営で年収1,000万円は達成できる?
美容室経営での年収1,000万円達成は、不可能ではありません。
しかし実際に美容室経営を行っている方の年収を確認すると、ごく少数に限られるでしょう。
もし経営者となったら年収1,000万円の美容室経営も不可能ではありません。
しかし売上から固定費・変動費を差し引いた金額が経営者の手元に残るとすると、やはり1,000万円の年収は難しいと言えます。
美容師の平均年収はどのくらい?
雇用されている美容師の平均年収は、320万円前後であるとされています。
厚生労働省からは、各業種の平均的な賃金を時給換算で公表しているデータがありました。
データによると、雇用されている美容師の平均年収は、時給換算で基準値は938円とされています。
参照:厚生労働省:(PDF)令和2年賃金構造基本統計調査による職種種別平均賃金(時給換算)
たとえば1日8時間、週5日、月22日働いた場合、月収は165,088円になります。
さらにボーナスも加算されるかもしれませんが、月収のみで単純計算すると、年収は200万円ほどとなります。
美容師の平均年収は他業種と比較して低い水準にあります。
そのため、美容室経営で年収1,000万円を達成するのは非常に難しいと言えます。
美容師の年収を左右するポイント
美容師の年収を左右するポイントは3つあります。
同じ経験年数の美容師でも年収が変わるのは、次のポイントのいずれかが原因です。
ポイント1:サロンの大きさ
まずはサロンの大きさによる違いです。
規模の大きなサロンに勤務している美容師のほうが、年収が高い傾向があります。
そのため、経営者と1~2人の従業員で運営している小規模な美容室と、従業員数が1,000人を超える大規模な美容室では、年収に大きな差が生じます。
従業員数が多い美容室のほうが、高年収の美容師が多いと言えるでしょう。
以上のように、サロンの大きさによって美容師の年収に差が生じることは少なくありません。
もし今から規模の小さな美容室を開業しようと考えているなら、雇う美容師の年収はそれほど高くならないと考えられます。
ポイント2:収入体系
美容師の年収を左右するポイントとして、収入体系もあげられます。
収入体系とは、給与制度のことです。
たとえば美容室によっては、月給制度を採用していて、すべての美容師が同じ年収であることもあるでしょう。
しかし中には歩合制を取り入れていて、指名や商材の販売によって、給与に差が生じることもあります。
完全月収制度か歩合制を取り入れているかにより、美容師の年収は大きく変わるはずです。
以上のように収入体系が異なる店舗間では、同じように年収が異なってくることも珍しくありません。
ポイント3:地域性
地域性により美容師の年収が変わることも考えられます。
どの業界でも同じ傾向が見られますが、美容師の年収は都心部で高くなりがちな傾向です。
たとえば東京都や大阪府の都市部においては、そのほかの地域や郊外よりも年収が高い傾向があります。
都市部では人口が集中しているため、顧客数が多く、美容室にとって集客しやすい環境であることが主な要因です。
顧客数が多く常に賑わっている美容室であれば、やはり美容師の収入も高くなると考えられます。
そのため、地方や郊外など都市部から離れた地域では年収が低く、多くの人が集まる都市部の美容室に勤務するほど高収入を得やすい傾向があります。
美容師が年収1,000万円を目指すために必要な売上は?
それでは美容室経営以外に、美容師が年収1,000万円を目指すにはどのくらいの売上を上げればよいのでしょうか?
美容室を開業しないとの前提で、年収1,000万円を稼ぐための2つの方法について見ていきましょう。
正社員の場合
給与制の美容師の場合、月収・年収は店舗のインセンティブ制度に依存します。
インセンティブは店舗ごとに異なります。
そのため厳密に「◯◯万円あれば年収1,000万円になる」とは言えません。
しかしひとつの目安となるのは、最低200万円を売り上げることでしょう。
なぜなら美容室の人件費の割合は、売上に対して50%程度が適切であると言われているためです。
たとえば、1ヶ月に200万円を売り上げた場合、人件費として100万円を割り当てることが可能です。
アシスタントがつくことも考えると、メインの美容師に注ぎ込める人件費は85万円くらいでしょう。
1ヶ月85万円の給与を受け取れる美容師であれば、年収1,020万円を受け取れることになります。
正社員の美容師として働きながら年収1,000万円を目指すなら、月間売上200万円を目安にしてみましょう。
フリーランス(独立)の場合
フリーランスで年収1,000万円を目指す場合は、1ヶ月あたり120万円くらいの売り上げで年収1,000万円を達成できるかもしれません。
もちろんフリーランスの場合も、消耗品費や賃料などはケースによって変わります。
そのため、経費には個人差が生じます。
しかし一般的に、フリーランス美容師の経費は30%程度であるとされています。
そのため1ヶ月につき120万円の売上があれば、30%の経費を差し引いても1,008万円との計算が可能です。
したがってフリーランスなら、1ヶ月あたりの売上を120万円以上にキープすることを考えてください。
関連記事:フリーランス美容師の月給はどれくらい?収入目安をチェック
美容室経営で年収1,000万円を達成するためにできること
美容室経営において年収1,000万円を達成するには、やはり経営におけるコツを抑えることが重要です。
ご紹介する6つのポイントを意識しながら経営をすれば、年収1,000万円も目指せるかもしれません。
1.店舗売上を増やす
まずは店舗売上を増やすことを第一に考えましょう。
売上が上がらなければ利益も増えません。
徹底的に集客をし、少しでも店舗売上を増やすことが収入アップにつながります。
2.客単価を上げる
続いては客単価を上げることを意識しましょう。
客単価とは、お客様1人あたりに支払ってもらう代金のことです。
1人の施術をしたとして、1人5,000円であるのと、1人20,000円であるのとでは4倍の差が生じます。
客単価を上げる方法はさまざまに考えられますが、積極的に商材を販売すること、施術を重ねて販売することがあげられるでしょう。
たとえば、カットのみを希望する顧客がトリートメントやカラーを追加した場合、客単価は大幅に向上します。
さらにシャンプーとトリートメントのセットを購入してくれれば、短時間でより高い売上を達成できる可能性があります。
メニューの金額自体を上げる方法もありますが、ともすると既存の顧客が別店舗へと離れてしまうリスクもあります。
しかし客単価を上げることは、新規顧客獲得をせずとも、美容室の売上を向上できる方法です。
サービスの向上、商材の充実を行って、客単価を上げていきましょう。
3.リピーターを増やす
続いてはリピーターを増やすことについてです。
新規顧客を獲得したとしても、リピーターになってもらわなければその場限りで終わってしまいます。
継続的な売上を確保するには、やはり定期的に来店してくれるリピーターを確保することは欠かせません。
リピーターを獲得するためには、まず顧客情報を名簿として整理することが必要です。
名前や電話番号、住所などの情報を名簿とします。
そして名簿に登録された顧客は会員として登録してください。
会員限定の情報を発信したり、会員特典をつけたりする際に役立ちます。
顧客側も会員とされたことに悪い気はしないでしょうし、お得なサービスを受けられるのであれば双方にとってメリットがあります。
そして何度もリピートしてくれる会員に対して、さらに特別サービスを展開できればより効果的です。
上のランクに位置すると知った会員は、美容室から特別扱いされているのと同様。
気分良く来店できるでしょうし、お得なサービスを受けられるとあればさらに長きにわたって通い続けてくれるかもしれません。
美容室経営で年収1,000万円を目指すためには、リピーターの獲得が欠かせません。
4.固定費や変動費を見直す
固定費や変動費の見直しを行うことも大切なポイントです。
美容室の売上をどれほど上げたとしても、経費が多ければ利益は少なくなってしまいます。
そこで利益を上げるために重要となるのが、経費を削減することです。
経費は固定費と変動費の2種類から成り立っています。
固定費は人件費や物件賃貸料、水道光熱費など、毎月必ず支払わなければならない費用のことです。
対して変動費は消耗品費や宣伝広告費といった、毎月の活動によって変わる費用のことを指します。
両方とも経費であることに変わりはありません。
しかし見直しを行いやすいのは変動費のほうでしょう。
変動費で削減できるところがあれば、積極的に削減していってください。
これにより経費が削減され、売上に対する利益率が向上します。
5.スキルを磨く
美容室経営で年収1,000万円を目指すなら、スキルを磨くことも欠かせません。
個人美容室ではなおさらでしょうが、やはり顧客は「自分に似合う、満足のいくヘアスタイル」を実現してくれる美容室に行きます。
顧客に満足してもらうためには、美容師としてのスキルが不可欠です。
カット、カラーリング、パーマとどのような施術でも構いませんが、誰にも負けないと誇れるほどのスキルを習得することを目指しましょう。
6.人件費を見直す
年収を上げていくには、人件費の見直しも行いたいものです。
前述したとおり、人件費は売上の50%までに抑えてください。
スタッフは経営において重要な要素ですが、人件費に過剰な利益を割くべきではありません。
もしスタッフを雇用するなら、人件費の見直しも適切に行いたいところです。
美容室経営でも年収1,000万円は目指せる
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、美容室経営で年収1,000万円を目指す方法がご理解いただけたと思います。
雇用されている美容師であれば年収1,000万円は難しいでしょうが、美容室経営者であれば目指せないことはありません。
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