美容室開業に必要な備品リスト!入手方法や選ぶ際の注意点も解説
2025年01月09日
2025年02月04日 更新
目次
美容室を開業するときは、営業に必要な備品を計画的に揃える必要があります。
店舗の規模やターゲットに応じた設備や器具を選び、予算内で効率よく準備する必要があります。
そこで本記事では、備品を揃えるときの流れやリスト、入手方法、さらに助成金や補助金の活用について詳しく解説します。
これから美容室を開業する方にとって役立つ情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
美容室開業に必要な備品を揃える際の流れ
美容室開業に伴う備品の準備は、流れに沿って進めることが重要です。
準備不足によるトラブルや不必要なコストを回避するためには、明確な手順に沿って揃えていきましょう。
ここでは、具体的な準備の流れについて詳しく解説します。
1.備品をリストアップする
備品を揃える最初のステップは、必要なもののリストアップです。
美容室の一日を想像しながら、開店前の準備から施術中、会計、閉店後に至るまで、業務に必要な物品を洗い出します。
この段階では、すべての可能性を考慮し、思いつく限りの備品をリストに含めるしょう。
過去に働いた美容室や美容学校での経験を振り返ると、意外な盲点が見つかる可能性があります。
また、特定のサービスや施術に必要なアイテムも漏れなく記載することで、後の工程がスムーズになります。
2.リスト化した備品を分類する
次に、リストアップした備品を用途や設置場所ごとに分類する作業を行います。
この段階では、整理されたカテゴリごとに必要な物品を把握しやすくするのが目的です。
例えば、「施術用具」「清掃道具」「インテリア」などに分類することで、重複購入や重要な備品の見落としを防ぐことが可能です。
また、分類するときは、使用目的や業務の流れを考慮しながら項目を設定することで、実際の作業工程を視覚的にイメージしやすくなります。
分類が難しいものはその他として一時的に保留し、後で改めて検討するのも良い方法です。
3.必要な個数や費用を計算する
分類が終わったら、それぞれの備品について必要な個数や予算を計算します。
タオルやクロスなどの消耗品は、店舗の規模や予想される集客数を考慮して数量を決定します。
一方で、大型設備や電化製品などは、一つの購入にかかるコストが高いため、十分な調査と予算の設定が必要。
まとめ買いやセット販売を活用することで、コストを抑えられるでしょう。
また、必要な範囲の数量を準備し、開業後の状況に応じて追加購入する計画を立てると、無駄を減らせます。
4.備品購入の優先順位を決める
最後に、リストアップした備品に優先順位を付けます。
優先順位を付けることで、限られた予算や時間の中で何を最優先に揃えるべきかが明確になります。
施術に直接必要な道具や設備は優先度を高く設定し、清掃用具やインテリアなどは後回しにするのも有効な方法と考えられます。
また、開業スケジュールや物件の準備状況を考慮しながら、購入計画を練るのが効率的です。
関連記事:美容室開業前のやることリストはこれ!成功の秘訣を徹底解説
美容室開業に必要な備品のリスト
美容室を開業するには、さまざまな用途に応じた備品を揃える必要があります。
ここでは、大型、小型、消耗品の3つのカテゴリに分けて紹介します。
大型の設備・機器
美容室で必要な大型の設備・機器は以下を参考にしてください。
【大型の設備・機器】
- シャンプー台
- 施術用チェア
- セット椅子
- スツール(施術者用椅子)
- ミラー(鏡)
- 待合用ソファや椅子
- ワゴン
- ローラーボール(加温器)
- デジタルパーマ用機器
- 縮毛矯正アイロン
- ドライヤースタンド
- 冷蔵庫
- レジカウンター
- レジ機
- パソコン
- 電話機
- エアコン
- オーディオ機器
- ボイラー
- 防音マット
これらの大型設備は、開業後に変更や追加が難しいため、事前に配置や機能性をよく検討してから選びましょう。
例えば、シャンプー台はお客様の快適性を左右し、施術用チェアやミラーは実際の業務効率に大きな影響を与えます。
実務をイメージしながらしっかり検討して決めましょう。
小型の美容器具・雑貨
日常の施術に使用する小型の美容器具や雑貨も必要不可欠です。
品質や使いやすさを重視して選定することが重要です。
【美容器具・雑貨】
- シザー(ハサミ)
- コーム
- カミソリ
- ダッカール
- ヘアクリップ
- ヘアダイカップ
- パーマロッド
- スプレイヤー
- ロッドアウト容器
- 塗布用のハケ
- タイマー
- シャンプー用ブラシ
- クロス(施術用ケープ)
- ドライヤー
- ヘアアイロン(コテ)
- ヘッドスパ機器
- キャスター付きワゴン
- ミニ冷蔵庫(施術用薬剤保管用)
シザーやコームは手に馴染むものを選ぶことで、作業効率が向上します。
また、パーマロッドやスプレイヤーは、特定の施術内容に応じてさまざまな種類を用意しておくと便利でしょう。
消耗品
美容室では、消耗品が日常的に使用されます。
お客様の肌や髪に直接触れるものも多いため、品質を重視して選びましょう。
【消耗品】
- シャンプーやトリートメント
- カラー剤
- パーマ液
- ヘアケア用品
- スタイリング剤
- 保護クリーム
- ゴム手袋
- イヤーキャップ
- ペーパー類(コットンやアルミホイルなど)
- タオル(施術用・清掃用)
- 消毒用アルコール
- ティッシュ
- トイレットペーパー
- 電球
- 石鹸/ハンドソープ
- 雑誌や本
- おしぼり(使い捨てタイプ)
- 紙コップ
- 掃除用具(ほうき、ちりとり、モップ)
- 洗濯用洗剤
- 名刺やショップカード
消耗品は使用頻度が高くストックが必要なため、効率を高めるためには、最低限の量を揃え、開業後の状況に応じて追加発注する方法が適しています。
シャンプーやカラー剤は、店舗のコンセプトに合った製品を選ぶことで、サービスの質を高められるでしょう。
美容室開業に必要な備品の入手方法
美容室に必要な備品は、実店舗、インターネット、専門業者、レンタルやリース、中古品の活用といった方法があります。
それぞれのメリット、注意点について確認してみましょう。
実店舗で購入する
実店舗で購入する方法は、商品を直接確認できるという点が大きなメリットです。
美容用品を専門に取り扱う店舗では、施術に必要な機器や消耗品など、さまざまなアイテムを一度に揃えられるのが魅力。
また、店員から商品の詳細な説明を受けたり、実際に手に取って使用感を確認できるため、安心して購入を進められます。
一方で、大型備品や特殊なアイテムの場合は取り寄せが必要になる場合もあるため、購入前に在庫状況を確認しましょう。
また、身近なホームセンターなどで購入可能な一般備品も多いため、用途に応じて購入先を使い分けることが推奨されます。
インターネットで購入する
インターネットでの購入は、店舗や自宅にいながら必要な備品を手軽に注文できる便利な方法です。
大手通販サイトや美容用品を専門に扱うオンラインストアでは、幅広い商品の中から比較して選べるのがメリット。
価格を比較たり、レビューを参考にコストパフォーマンスに優れた商品を選定することが可能です。
ただし、オンライン購入では実物を確認できないため、サイズや色合いが思っていたものと異なるリスクを考慮しましょう。
また、配送に時間がかかる場合があるため、納期を事前に確認し、開業スケジュールに間に合うよう計画的に注文する必要があります。
専門業者に注文する
専門業者からの購入は、プロ仕様の高品質な備品を手に入れたい場合におすすめです。
美容機器や施術用具を専門的に取り扱う業者は、豊富な品揃えを誇り美容室のニーズに特化したアドバイスも受けられるため、初めての開業においても、必要な備品を適切に選定できるサポートが期待できます。
また、大量購入時は割引が適用されることもあるため、コスト削減の面でも魅力的です。
専門業者を利用する場合は、希望する商品の詳細を事前にリストアップしておくとスムーズに進められるでしょう。
業者によって取扱商品の種類やサービスが異なるため、複数業者を比較検討してベストな選択をしましょう。
レンタル・リースを活用する
大型の備品や高額な機器に関しては、レンタルやリースを活用する方法もあります。
初期費用を抑えながら必要な設備を揃えられるため、開業時の資金負担を軽減する点が主な利点です。
特に、シャンプー台や施術用チェアといった高額商品はリース契約を選ぶことで、毎月の固定費として計上できます。
ただし、リースやレンタルでは契約期間や返却条件が設定されているので、長期的な利用には向かないかもしれません。
また、最新モデルや特定の商品がリース対応していないケースもあるため、事前確認が必須です。
中古品・アウトレット品を購入する
予算を抑えたい場合は、中古品やアウトレット品を検討するのも良い方法です。
リサイクルショップや専門の中古業者は、美容室で使用された備品を比較的安価で購入できます。
また、アウトレット品であれば新品同様の状態ながら、定価よりも大幅に安い価格で手に入るでしょう。
ただし、中古品には保証がついていない場合が多いため、購入時は状態をしっかり確認してください。
頻繁に使用する機器類は、動作確認や劣化具合をチェックしたうえで購入を決めると安心です。
美容室の備品を揃えるときに活用できる助成金・補助金
美容室の開業や備品購入について、各種助成金や補助金を活用することで、初期費用の負担を軽減できます。
活用できる助成金や補助金は、以下を参考にしてください。
助成金・補助金の種類 | 内容 |
小規模事業者持続化補助金 | 販路開拓や生産性向上を目的とした取り組みに対して、経費の一部を補助する制度 |
IT導入補助金 | 業務効率化のためのITツール導入に対して支援してくれる補助金 |
創業助成金 | 新たに創業する事業者や創業後間もない事業者を対象に、創業にかかる経費の一部を助成する制度 |
ただし、各助成金、補助金には申請条件や期限が設定されているため、詳細を確認し計画的に準備を進めてください。
美容室の備品準備は計画的に
いかがでしたでしょうか?美容室開業に必要な備品の揃え方や、入手方法についてお分かりいただけたかと思います。
備品は店舗運営の基盤となる重要な要素であり、計画的に選定・購入することでスムーズな開業が実現します。
また、助成金や補助金の活用も経費削減になるので、活用しながら必要なものを揃えていきましょう。
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